Apr 11, 2010
永久脱毛は、高いか安いか
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中村署の40代男性巡査長が物損事故を起こしながら警察に報告せず、道交法違反(事故不申告)に当たったとして、戒告の懲戒処分を受けていたことが6日、分かった。処分は先月9日付。
県警監査課によると、巡査長は震災当日の3月11日午後4時半ごろ、乗用車を道路脇の列車用コンテナに衝突させ事故申告せずに走り去ったとしている。巡査長は裁判所から罰金の略式命令を受けた。
この日は県内にも津波警報が発令。各署に招集命令がかかっていた。公休日だった巡査長は、外出先の宿毛市から黒潮町の自宅にヘルメットなどの防護具を取りに戻る際、道路脇のコンテナに衝突。その後、自宅から署へ向かう途中に再び事故現場を通り、付近住民からの110番通報で駆け付けていた同署員に事故を報告したらしい。
今回の処分について同課は「誠に遺憾。再発防止に努めていきたい」とコメントした。【倉沢仁志】
6月7日朝刊
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◇「もっと力付けたい」
近代五種で来年のロンドン五輪の出場権を得た、山田高出身の山中詩乃さん(20)=自衛隊体育学校=が6日、南国市の高知空港に帰県し、大勢の自衛隊関係者らに出迎えられた。2000年のシドニー五輪で正式種目となった女子で、初の日本代表となる山中さんは「高校時代の寮生活で我慢する力や競争心を学べたからこそ、ここまでやれた」と振り返った。
山中さんは高知市出身。城北中から山田高へ進学し、陸上部で活躍した。2年の時には、師走の京都で行われる全国高校駅伝競走大会で4区(3キロ)を走り、区間5位の力走で県勢女子初の8位入賞に貢献した。卒業後は自衛隊に入り、昨年から近代五種に本格的に取り組んでいる。
今季はワールドカップで世界各地を転戦。5月のアジア・オセアニア選手権で、最終種目のランニング・射撃で高得点を記録、5位に食い込み、日本女子選手初となる五輪出場権を獲得した。
近代五種は▽射撃▽フェンシング▽水泳▽馬術▽ランニング−−の5種目を競う複合競技。山中さんにとって、ランニング以外は未経験の競技ばかりだった。特に馬術は落馬の連続で、恐怖心が芽生えた。
2月には、落馬して右足の膝の裏を打撲。つらい時期だったが、それでも東日本大震災で災害活動に励んでいる同僚の隊員たちを考えると、クヨクヨしている暇などなかったという。
今後の抱負について、山中さんは「世界から見ると、私はまだまだ弱い。もっと力を付けられるよう頑張りたい」とし、「それでもランニングだけは譲れない。誰にも負けたくない」と意気込んだ。
山中さんは9日に尾崎正直知事を表敬訪問し、11日には再び東京へ戻り、9月に行われる世界選手権に向けて練習する予定だという。【黄在龍】
6月7日朝刊
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◇3県の試験栽培で唯一生育 人々の情熱で根付かせる
小豆島の海沿いを車で巡ると、青い海と緑の山並みの鮮烈なコントラストが目に映る。そして、山の斜面には陽光にさらされるオリーブの木々。温暖で雨の少ない気候が、地中海に似ていると言われる小豆島だが、確かに、その風景はオリーブ栽培の盛んな地中海岸をほうふつとさせる。香川県の「県花・県木」にも指定され、全国に名を知られるようになった島のオリーブを探しに一路、池田港に近い農園「井上誠耕園」を目指した。【浜名晋一】
小豆島町が発行している「小豆島オリーブ検定公式テキスト」によると、日本で初めて本格的なオリーブ栽培が行われたのは1908(明治41)年。旧農商務省が三重、鹿児島、小豆島の3カ所で試験栽培を行ったのが始まりだ。だが、小豆島のオリーブだけが順調に生育し、収穫高を増やしてきた。「成功したのは、島の温暖な気候がオリーブのふるさと地中海を思い出させたからにほかならない」。テキストの「発刊の言葉」は誇らしげにうたう。
そんな島のオリーブ栽培を支える農園の一つが「井上誠耕園」。同園では約8ヘクタールの敷地に、オリーブ2000本、みかんなどのかんきつ類2000本の樹木が植えられている。40年に、初代農園主の井上太子治さんが、みかんの木1本から始めた農園だ。山の急斜面を登っていくと、石垣で区切った段々畑にオリーブの木が見えてきた。
「あーあ、ずいぶんと傾いているな」。農園で働く藤井公正さん(62)が同僚2人とともに作業にやって来た。オリーブの木の根は浅い。数日前に吹いた強風で、多くの木々が傾いている。藤井さんは、木をまっすぐに立て直し、周辺に立てた支柱と枝をひもでつないでいく。オリーブの収穫期は10月末。枝にはまだ、花のつぼみが点々と見える。今月初旬には、かれんな白い花を咲かせた。
かつて、大阪でタクシー運転手をしていたという藤井さん。「田舎暮らしがしたい」と7年前、会社を早期退職し、妻と島へ移り住んだ。現在は所有する畑でみかんやオリーブを栽培する他、農閑期には「井上誠耕園」でアルバイトの農作業に汗を流す。「黒く熟れたオリーブの実を手に取ると、吸い付くようなしっとりした感触が残る。格別だよ」。作業の手を休め、収穫の喜びを語る藤井さんは、満面の笑みだ。
「井上誠耕園」では収穫したオリーブを敷地内の工場でオリーブ油や化粧品などに加工している。オリーブを使った商品は60種類にも及ぶ。機械化された工場では、ドラム缶に入ったオリーブ油が次々と瓶詰めされ、完成品が出来上がっていく。
製造課長の出水(でみず)能彦さん(37)が解説してくれた。オリーブは太陽に当たれば当たるほど黒くなり、栄養分も豊富になる。木の上方でなる実は、太陽に長くさらされるので黒くなり、下方のは緑色を保つ。黒い実からは濃厚な黄金色の油が採れ、緑色の実はフルーティーな味わいの油になるという。
工場に隣接するショップの棚には、オリーブの加工品が所狭しと並べられている。「エキストラヴァージン」「ピュア」。オリーブ油だけで何種類もある。ごまやトマトで味付けしたオイルドレッシングも充実している。「作り手の思いも伝えたい」と、商品は百貨店などに卸さず、入手しようとすれば、ショップを訪れるか、通販に頼るしかない。
フェリーの時間が迫り、農園を去る時が来た。オリーブ畑にたたずむ藤井さんと、オリーブ油作りにこだわりを持ち続ける出水さんの姿が脳裏に浮かんだ。そしてふと、思った。オリーブを島に根付かせたのは、気候や風土だけではない。それにかかわる島の人々の情熱のなせる業なのだ、と。
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井上誠耕園(小豆島町池田2352)は池田港から車で約10分。10〜11月にはオリーブの収穫体験ができる。工場見学も可。問い合わせは、同園(0879・75・0057)。ショップ(同町池田882の6)の営業時間は午前9時〜午後5時。通販や商品の問い合わせは、専用電話(0120・75・0223)。
6月7日朝刊
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